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カ⁻ソル
か-そるの左を1かい2かいクリックする違いはなんですか |
Re: カ⁻ソル ふじはら [URL]
ご回答が遅くなりました。教室でも同じ内容の印刷物を配りますね。 ------------- 回答 パソコンが作られたころ、マウスはまだありませんでした。 真っ黒な画面に白や緑色の文字が無機的に表示されていました。 パソコンを動作させるには、キーボードを使って自分で命令を打ち込まなくてはなりませんでした。 Microsoft社のビル・ゲイツ氏は、もう少し効率よくパソコンを使えるように、と、MS-DOSという基本ソフト(OS)を開発し、それを搭載したパソコンを発売し、ビジネスマンから絶大な支持を受けます。ワープロソフトの一太郎などが出てきたのもこのころです。 そうこうしているうちに、Apple社からマッキントッシュというコンピュータが発売されました。 マッキントッシュは、キーボードは添え物で、マウスという、ネズミのような形の器具を使って、ビジュアルな画面の上にあるアイコンを操作したり絵を描いたりできる、画期的なものでした。雑誌のカラーで美しく、直感で使えて、絵画や音楽など芸術系の方々から絶大な支持を受けることになりました。 これに驚いたMicrosoft社は、Windows3.1を開発し、文字ベースだったパソコンの画面をカラフルなアイコンに変えました。 「Windows」とは、「窓」の複数形。すなわち、画面の中に窓をたくさん開くことができる、そこでいろいろな操作をすることができる、という意味なのです。 ビジネスシーンでは、文字を打ちながら、表計算をしたり、いろいろな窓を開くことで並行作業を可能にし、効率アップをうたったのでした。 このころからマウスが爆発的に使用されるようになりましたが、長らく文字ベースのパソコンでキーボードに慣れたビジネスマンにとって、マウスというのは、逆に、とても使いづらく、効率が悪く、そのままキーボードで使い続けたいという人もたくさんいました。 なので、そういうキーボードを使い続けたい人のために、マウスが無くてもWindows3.1を使えるように工夫がなされていました。 それが、1回クリックするとファイルを「選択」、2回クリックすると「実行」というパターンに落ち着いたのです。2回目のクリックは「Enterキー」で代用することができます。 Ctrl x(切り取り)やCtrl v(貼りつけ)などは、そのころの名残です。 右クリックは、Windows95のころから使われるようになりました。 キーボードだけでWindowsを操作するとき、ツールバーのメニューを開くには「Altキー(オールトキー)をまず押して、ツールバーを選択し、そこからツールバーのメニューを開いていました。この操作を簡略化したのが右クリックではないかと私は思っています。 ですから、右クリックというのは、「詳細な操作を選びたいときに使用する」と考えていいと思います。 しかし、インターネットの使用が常態化し、ブラウザがどんどん進化を遂げてきました。 ブラウザは、基本的に1回クリックするだけで「選択」=リンク先に移動します。 Windows7以降は、ツールバーの下によく使うプログラムを置いておけるようになりました。これはすべて1回クリックで動作します。 でも、デスクトップ画面やファイルメニューなどのファイルの選択のときは、昔のとおり、1回クリックで「選択」、2回クリックで「実行」になっています。 ですから、新しくパソコンを覚えようとすると、1回クリック(クリック、またはシングルクリック)と2回クリック(ダブルクリック)の使い方が混乱するのは、無理ないことなのです。 いまは、自分のパソコンに限って、すべてを1回クリックで「選択実行」に設定を変更することが可能です。 ですが、これに慣れると、他の人のパソコンや会社のパソコンを使ったときにものすごいストレスになるでしょう。 というわけで、いまでも1回クリックで「選択」、2回クリックで「実行」をやめることができないのです。 これを全部1回クリックに変えてしまおうとしたのがWindows 8でしたが、いきなりタブレットモード(キーボード不要の画面操作モード)を標準にしてしまったため、大変な不評で、元に戻さざるを得ませんでした。それがWindows10です。Windows10がWindows7に似ているのは、そのためです。Windows 8はあまりに先走り過ぎたわけです。 なにごとも変化はゆっくりでないと、多くの人はついていけない。いくらお勧めだったとしても、無理やり変えては誰も評価してくれない、ということの典型事例となってしまいました。 MS-DOSのころからの名残であるショートカットキーを一部ご紹介します。 Ctrl a すべて選択 Ctrl x 切り取り Ctrl c コピー Ctrl v 貼り付け Ctrl z 操作の1回取り消し(やり直し) Ctrl y 操作の取り消しの取り消し(元に戻す) Ctrl s 上書き保存(ファイル作成時) Ctrl p 印刷メニューの表示 ダブルクリックの苦手な方へ ダブルクリックの速度を自分に合った速度に変更できます。 windowsキーを押す 「設定」をクリック デバイス(Bluetooth、プリンター、マウス)をクリック 左のメニューの「マウスとタッチパッド」をクリック 一番下の「その他のマウスオプション」をクリック 「マウスのプロパティ」の真ん中に、フォルダの絵があるので、そこをダブルクリック フォルダがスムーズに開いたり閉じたりする速度になるよう、左側の速度バーを調節する 設定したら、「OK」をクリック |