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奈良の菜の花プロジェクト

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2016年4月9日、10日に奈良県で全国大会「第16回全国菜の花サミットinやまと」が開催されました。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
詳細はこちらをご覧ください。さくらい菜の花プロジェクトHPより

奈良県に菜の花プロジェクトが「入って」きたのは、2004年頃だと思われます。
大和三山の保全活動をされていたNPOが呼びかけて、葛城山のふもと、明日香村、桜井市の休耕田など数カ所で栽培が始まりました。産業廃棄物の投棄による環境問題に向き合っていたグループが、子や孫に美しい田園風景と安心な暮らしを残したい、との思いで始められた地域もあります。
また、企業・NPO・市民団体がともにエコ活動に取り組んできた「奈良県環境県民フォーラム」の自然環境分科会が、環境教育の一環として、ナタネ栽培・廃油回収の普及啓発を始めたことが、後に仲間が増えていくことに貢献しました。
廃油回収は、生協・新聞販売店などの店頭、公民館。。。と県内各地に広がっていきました。
一例をあげると、天理教の炊事本部では、調理に使った食油をバイオディーゼル燃料に精製し、配送車両に利用される実践も行われました。
奈良県の菜の花プロジェクトの特徴は、棚田広がる明日香村、卑弥呼の里・桜井市、法隆寺や藤ノ木古墳のある斑鳩町、山辺の道など、歴史ロマンが香る場所に咲かせる菜の花!!
そして最近は、薬師寺から始まり、東大寺、興福寺、唐招提寺や春日大社、大神神社、広瀬神社など有名どころの寺社に灯明用としての菜種油の奉納が定着しています。幼稚園や小学校で園児や児童が自分たちで植え育てた菜の花の種から搾った油をその手で奉納するという、将来を担う世代が循環型社会のことと歴史を同時に学ぶ機会となっています。
image廃油キャンドルによるキャンドルナイトが各地で大なり小なり行われているのも、宗教行事の灯りイベントが多い奈良ならではのことといえるのではないでしょうか。
葛城市のバイオマスタウン構想、斑鳩町のゴミ「ゼロ・ウエイト」取り組みの一環として行政と市民の協働も「菜の花プロジェクト」により成就しています。
そしてなんといっても横のつながり「やまと菜の花ねっと」での菜種油の統一ブランド化!
無農薬で良質な菜種油として、たくさん市場に出回らせられるよう、さらに栽培仲間を増やしていきたいです。