営農型(ソーラーシェアリング)
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)
ソーラーシェアリングは、一言でいえば下で作物の栽培、上で発電という営農型の太陽光発電システムです。
作物と電気の両方を売ることで「反収」を上げるという、次世代に豊かさを残す一つの方法です。
薪を町に売りに行く「かさじぞう」のおじいさんのように、昔から農家は食料とエネルギーの両方をつくり、売っていました。そう考えると野菜と電気の両方を売るのは、むしろ当たり前のことといえます。
コスト面、人手不足などで経営が厳しい現代の農業の担い手を増やし耕作放棄地解消につながる一筋の光として要注目です。
たとえば一反の畑だと支柱で高く上げた約12kWのソーラーを4セット(約50kW)設置が目安です。
傾斜角度30度ぐらいで低いほうの支柱で概ね2.2m、高いほうの支柱で概ね3.5mなのでトラクターなどが楽に入ります。また、日照りの中の作業ではなくなるため、日射病など体調面でのリスクが軽くなります。
ミツバ、ミョウガ、ニラなど日陰でも育つ作物が勧められますが、長時間の強い光のもと育つといわれるトウモロコシで光が当たりすぎる、高温になるよりは温度が一定以上上がらない日陰のほうが生育が良かったという先駆者・長島彬氏の実証実験結果もあり一概にはいえません。
許可されてからまず3年間の設置が可能、支障なき場合は延長されます。ソーラー設置による作物の栽培への支障がないかどうか、1年後との報告でチェックを受けることが条件です。
ソーラーシェアリングの概要は、ざっとこんなところです。
私は2015年から太陽光発電システム販売・施工の提携先とソーラーシェアリングの取扱も始めており、上記のような情報をもとに営業活動もしていたのですが、まだ身近には栽培も発電も両立している実際の様子を見ておらず、先進地域の千葉県匝瑳市に視察に行く計画をしていました。
けれど、翌2016年になって実は地元の奈良県にソーラーシェアリングをモデル設置している事業者がいることを知り、さっそく見学に行かせていただきました。
それがこちら、奈良県宇陀市にある日本環境電設が施工された発電所です。
春になるとたくさんの人が訪れる「又兵衛桜」の近く、奈良県東部ののどかな地域です。
こちらの約一反(300坪)の畑の上に、48KWの太陽光パネルが設置されています。
太陽光パネル下の畑で試験的に栽培されてきたのは、フキとミョウガ。冷奴の薬味や汁物の具として大好きなミョウガを狙って何度も夏場に見学に行かせていただきました^^
その時はあまり見向きもしなかったのですが、血栓を溶かす作用があると聞いたフキもいただいておけばよかったなと今は思ったりしています^^
フキもミョウガも前述のとおり、日陰でも育つものとして栽培されてきました。
左が社長の山本さん。もともと先代から地元の土木工事も行っており、その実績・経験値から太陽光発電設置については、例えば野立ての場合、急斜面ののり面など難しいところの設置や、このような高さを確保しないといけない難易度の高いソーラーシェアリングの施工も最適な方法で施工されるという信頼感があります。こちらの支柱は単管パイプですが、その場所に応じてスクリュー式のものなどで行われるなど、資材についても日々最新情報を探求されていますので、特にソーラーシェアリング施工について、今はこちらと提携させていただいています。
そうこうするうち、コロナ禍前の2019年、NPO活動で長年お付き合いのある青少年自立援助センターブルームの小川理事長から電話があり、なんと「畑の上にソーラーを設置できる事業者を知ってたら紹介してほしい」とのこと。早速、一緒に山本社長の又兵衛桜近くの発電所を見学に行きました。ちょうど、山本社長も休耕田の地主から土地活用の相談を受けて、その土地を買い取って新たにソーラーシェアリングを設置、ソーラーの下では福祉関係の団体に栽培をお願いして社会の役に立ちたいと考えていたというグッドタイミングなマッチングが実現しました。それがこちら、今度は同じ奈良県でも盆地のど真ん中の平地、田原本町の畑です。
2020年に99.5kWの太陽光発電が稼働、下ではサカキ1000本が植樹されました。サカキも日陰でも育ち、ソーラーシェアリングでの栽培に適しているといわれているもの。木として育ち、葉っぱを収穫するには6年ぐらいかかるそうです。だからまだ今は苗の段階です。写真をよく見ていただくと、ソーラーのない日なたの苗が赤く枯れかかっています。ソーラーの下の陰のとなる場所の苗のほうが元気に育っています。どちらかというと、ソーラーシェアリングで育てたほうが良いと言えます。これもブルームの小川理事長によると人でも言えることで、ソーラーの下での栽培を考えた理由は、困難を抱えた若者は日の当たる熱い場所での作業をするには無理があり、日陰の涼しい場所での作業経験を積んで自信をつけてもらいたいと思ったからだそうです。
もっと奈良に、日本にソーラーシェアリングが普及してほしいと思っています。
ソーラーシェアリングについての問合せ・見学ご希望などはこちらまで
ソーラーシェアリングは、一言でいえば下で作物の栽培、上で発電という営農型の太陽光発電システムです。
作物と電気の両方を売ることで「反収」を上げるという、次世代に豊かさを残す一つの方法です。
薪を町に売りに行く「かさじぞう」のおじいさんのように、昔から農家は食料とエネルギーの両方をつくり、売っていました。そう考えると野菜と電気の両方を売るのは、むしろ当たり前のことといえます。
コスト面、人手不足などで経営が厳しい現代の農業の担い手を増やし耕作放棄地解消につながる一筋の光として要注目です。
たとえば一反の畑だと支柱で高く上げた約12kWのソーラーを4セット(約50kW)設置が目安です。
傾斜角度30度ぐらいで低いほうの支柱で概ね2.2m、高いほうの支柱で概ね3.5mなのでトラクターなどが楽に入ります。また、日照りの中の作業ではなくなるため、日射病など体調面でのリスクが軽くなります。
ミツバ、ミョウガ、ニラなど日陰でも育つ作物が勧められますが、長時間の強い光のもと育つといわれるトウモロコシで光が当たりすぎる、高温になるよりは温度が一定以上上がらない日陰のほうが生育が良かったという先駆者・長島彬氏の実証実験結果もあり一概にはいえません。
許可されてからまず3年間の設置が可能、支障なき場合は延長されます。ソーラー設置による作物の栽培への支障がないかどうか、1年後との報告でチェックを受けることが条件です。
ソーラーシェアリングの概要は、ざっとこんなところです。
私は2015年から太陽光発電システム販売・施工の提携先とソーラーシェアリングの取扱も始めており、上記のような情報をもとに営業活動もしていたのですが、まだ身近には栽培も発電も両立している実際の様子を見ておらず、先進地域の千葉県匝瑳市に視察に行く計画をしていました。
けれど、翌2016年になって実は地元の奈良県にソーラーシェアリングをモデル設置している事業者がいることを知り、さっそく見学に行かせていただきました。
それがこちら、奈良県宇陀市にある日本環境電設が施工された発電所です。
春になるとたくさんの人が訪れる「又兵衛桜」の近く、奈良県東部ののどかな地域です。
こちらの約一反(300坪)の畑の上に、48KWの太陽光パネルが設置されています。
太陽光パネル下の畑で試験的に栽培されてきたのは、フキとミョウガ。冷奴の薬味や汁物の具として大好きなミョウガを狙って何度も夏場に見学に行かせていただきました^^
その時はあまり見向きもしなかったのですが、血栓を溶かす作用があると聞いたフキもいただいておけばよかったなと今は思ったりしています^^
フキもミョウガも前述のとおり、日陰でも育つものとして栽培されてきました。
左が社長の山本さん。もともと先代から地元の土木工事も行っており、その実績・経験値から太陽光発電設置については、例えば野立ての場合、急斜面ののり面など難しいところの設置や、このような高さを確保しないといけない難易度の高いソーラーシェアリングの施工も最適な方法で施工されるという信頼感があります。こちらの支柱は単管パイプですが、その場所に応じてスクリュー式のものなどで行われるなど、資材についても日々最新情報を探求されていますので、特にソーラーシェアリング施工について、今はこちらと提携させていただいています。
そうこうするうち、コロナ禍前の2019年、NPO活動で長年お付き合いのある青少年自立援助センターブルームの小川理事長から電話があり、なんと「畑の上にソーラーを設置できる事業者を知ってたら紹介してほしい」とのこと。早速、一緒に山本社長の又兵衛桜近くの発電所を見学に行きました。ちょうど、山本社長も休耕田の地主から土地活用の相談を受けて、その土地を買い取って新たにソーラーシェアリングを設置、ソーラーの下では福祉関係の団体に栽培をお願いして社会の役に立ちたいと考えていたというグッドタイミングなマッチングが実現しました。それがこちら、今度は同じ奈良県でも盆地のど真ん中の平地、田原本町の畑です。
2020年に99.5kWの太陽光発電が稼働、下ではサカキ1000本が植樹されました。サカキも日陰でも育ち、ソーラーシェアリングでの栽培に適しているといわれているもの。木として育ち、葉っぱを収穫するには6年ぐらいかかるそうです。だからまだ今は苗の段階です。写真をよく見ていただくと、ソーラーのない日なたの苗が赤く枯れかかっています。ソーラーの下の陰のとなる場所の苗のほうが元気に育っています。どちらかというと、ソーラーシェアリングで育てたほうが良いと言えます。これもブルームの小川理事長によると人でも言えることで、ソーラーの下での栽培を考えた理由は、困難を抱えた若者は日の当たる熱い場所での作業をするには無理があり、日陰の涼しい場所での作業経験を積んで自信をつけてもらいたいと思ったからだそうです。
もっと奈良に、日本にソーラーシェアリングが普及してほしいと思っています。
ソーラーシェアリングについての問合せ・見学ご希望などはこちらまで