V2H(EV車活用)
V2Hとは、家から車へ、車から家へと双方向に給電をするための中継機器のことです。
V2Hについて考えるきっかけとなったのは、あるセミナー受講でご一緒したお仲間に「太陽光発電を、どちらかというと売電目的でなく、蓄電池も備えた自家消費型を導入することをお勧めする事業をしています」というような自己紹介をした時に、「それやったら、蓄電池を買うよりも、自家用車を三菱のアウトランダーにするのが最強やと思うよ。家が停電したら、車から余裕で家に電気を送れるし」という情報をいただいたことです。
早速アウトランダーのバッテリーの蓄電容量を調べてみると12kWhから最新モデルだと20kWh。産業用の大型のものでなく、家庭用など一般的な蓄電池では、その時には10kWhあれば大きめ、ということに比べると確かに大容量で、停電用に使うことも想定したら、とても心強いと感じたのです。
その後、イベントで日産リーフの車体から電気をとっているのも見て、電気自動車の可能性にワクワクしたのでした。そして、建物から電気自動車に給電、反対に電気自動車から建物に給電の双方向を実現させる機械としてV2Hのことを知ったのでした。
ここで、電気自動車の初歩として整理すると、EV車(コンセントや充電スタンドから充電し、電気オンリーで駆動)・ハイブリッド車(ガソリンエンジンで駆動、次第に発電した電気で駆動)・プラグインハイブリッド車(はじめから充電した電気で駆動、発電や駆動にガソリンエンジンも利用)の3種類があり、このうちハイブリッド車は充電はしないのでV2Hの対象外です。
さて、ア・マ・テ・ラ・スとしてのお勧めは、やはり太陽光発電&蓄電・V2H・自動車一体のシステムの導入です。この三位一体の電気使用方法を「トライブリッド蓄電システム」といいます。参考までに、2023年9月現在、わかる範囲で「トライブリッド蓄電システム」に対応している車種を記します。
三菱 | 〇アウトランダー(プラグインハイブリッド) 〇iMiEV・ミーブバン・ミーブトラック 〇エクリプスクロス・ekクロスEV |
日産 | 〇リーフ 〇サクラ 〇アリア |
トヨタ | 〇プリウス(プラグインハイブリッド) 〇bZ4X |
ホンダ | 〇Honda e |
SUBARU | 〇SOLTERRA |
(誤りや、この車種も対象だよ、という追加がありましたらぜひお知らせください) →情報提供はこちらからお願いします
では、設置されたV2Hなどの実物をご覧いただきましょう。
こちらショールームにモデル設置されたシステムの拝見です。玄関先の壁際に設置されたV2H機器から、横にあるガレージの車に給電している様子です。
V2Hの近撮です。屋根の太陽光パネルや周辺機器などにケーブルでつながれています。
こちらは、V2Hから自動車への給電の様子を後ろから撮ったもの。
わかりにくいかもしれせんが、屋根の太陽光パネルで発電、蓄電池に蓄電、接続されたV2Hでの横のガレージにある車への給電、あるいは非常時に車から建物への給電のシステムの全体像です。
(株式会社米杉建設ショールーム)
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