窓対策(二重窓)
省エネライフは窓から
夏に涼しく、冬は暖かい。空調をガンガンきかせなくても、なるべくそのままで快適な部屋。そんな住まいや職場なら、電気も節約でき、健康にも良いですよね。
左の写真は「省エネなエコハウス」ってこんな家、という子ども向けのワークショップで作っている模型です。どんな家がエコかというと、小さくて良いので「高窓」が夏の暑い熱を逃し、冬のあたたかな太陽の熱と光を取り入れます。両側に窓や出入口があることで「風の通り道」をつくる。窓は二重窓などで断熱性のあるものに。庇が夏の日射を遮り、冬は日の暖かさを取り込む。例えばそんな工夫のある家です。
省エネのポイントは窓
省エネな建物にするのに大事なのは窓です。リフォームするのも、お金をかけずに工夫をこらすのも窓だと比較的容易ということもあります。そして感染症対策にも窓が重要です。まず、建物の両側ある窓や扉をあけて通気性を確保するのは建物の健康にも感染リスク軽減にもなります。と、同時に寒さを窓から入ってくるのをシャットアウトするために窓に断熱性があることが大事なのです。
では、具体的に窓の“つくり”はどのようにすれば良いかというと、一つの案として二重窓にするということがあります。すでに二重窓を設置されているところもあるでしょうし、今ある一重窓から比較的容易に増設できるものではあります。私も二重窓の効果を知って驚いたことがあります。以前私は、踊りと詩吟のお師匠さんがお茶室用に建てた別邸をお借りして住んでいました。ミニソーラー&蓄電池でベランダ発電を始めたのもこの時分でした。住まいの隣の詩吟と踊りのお稽古場の建物のベランダで洗濯物を干したり、ソーラー発電させていただいてました。ベランダへは詩吟のお稽古場の和室の横を通っていきます。ある2月の外はとても寒い時期に、扉の開いた詩吟のお部屋やベランダへの出入り口付近がぬくぬくと暖かいので、おや?と思いました。早速、近くの100円ショップで温度計を買ってきて室温を測ってみると、なんと30℃超え! 夏の気温でした。お稽古時間でなく、誰もいらっしゃらないので、エアコンやストーブなどの暖房は何も使用されていません。よく晴れた朝、お部屋はベランダに面した日当たりのよい南面一面が窓で、詩吟のお稽古で防音性が必要なためか、頑丈な二重窓でした。天気にもよるとは思いますが、この時にはじめて二重窓の部屋が抜群に暖かいことを体感しました。
では、二重窓の実物をご覧いただきましょう。
まずはこちらの窓。輪和建設(奈良県大和郡山市)のモデルハウスの一室です。こだわりの天然木でつくられているお家なので、全体的にぬくもり感がありますね。
続いてこちらはウチの田舎の本宅の窓。二重窓のことを「内窓」ともいいますが、こちらは木造の窓の外側にサッシ窓を増設させた“外窓”のパターン。本当は上のイラストのように、窓と窓の間にぬいぐるみや花を置けるようなスペースがあると暖かさ効果が抜群なのですが、これでも一重で単層ガラスの窓よりはだいぶ寒さが緩和されます。
そしてこちらが、ウチの自宅兼オフィスの2階寝室の窓。アルミサッシ窓の内側に障子窓。これも一種の二重窓ではないかと思っています。体感的には障子窓が暑さ寒さを和らげている気がするので、冬に障子窓を外してアルミサッシ窓のみの時と、内側に障子窓がある時で室温に違いがあるか、実験してみました。
まず2月下旬午前10時、いつもの内側に障子窓がある時の室温。
わかりにくいですが、右上の温度計は14℃を指しています。
同じような天候だった翌日の午前7時に障子窓を外し、アルミサッシのみにして、昨日と同じ10時に室温を見ると8℃となっていました。障子窓があるほうが暖かいということです。
次にストーブを入れての実験。ストーブの設定温度は18℃と低め。まずいつもの障子窓ありでストーブをスイッチオンした直後の温度は20時40分と寒い時間帯なので室温は11℃。ストーブを入れて45分後には19℃に。
では、障子窓を外してアルミサッシ窓のみの時にストーブを入れた時の温度変化はどうか。日が高くなり温度が上昇してくる午前10時30分にストーブを入れた直後の室温は、11℃。障子窓ありの時同様、ストーブの設定温度を18℃に、ストーブスイッチオンから45分後の温度は16℃までしか上がりませんでした。
これで、障子の断熱性も良いのかもしれませんが、二重窓の省エネ効果が実証できたかと思います。
さて、断熱性を高めるための方法は二重窓のほかに、窓ガラスを断熱ガラスに変えることです。こちらは、村島硝子(奈良県橿原市)からお借りした見本での実験を並べた写真です。従来の単層ガラスの時と、複層ガラス(ガラスが二重・三重になっているもの)・真空ガラスでの室温の違いがわかります。窓ガラスの違いで暖かさを体感した例は多々ありますが、今までで一番びっくりしたのが、「ソーラーシェアリング」取扱で提携している日本環境電設(奈良県橿原市)のオフィスにお邪魔した時。窓際のテーブルで打ち合わせをしていると、冬なのに暑くて汗ばんできました。社長が「ちょっとクーラー入れますね」と。社長曰く、「こういうことは、壁と窓がものをいうのです」と。壁の断熱性や、ドアからの日当たりも影響していたと思いますが、窓ガラスの性能も「暑さ」の一因だったようです。
このように、窓の断熱性を高めることは、省エネ効果が抜群なのです。
二重窓など断熱窓についての問合せ・見学希望などはこちらまで
夏に涼しく、冬は暖かい。空調をガンガンきかせなくても、なるべくそのままで快適な部屋。そんな住まいや職場なら、電気も節約でき、健康にも良いですよね。
左の写真は「省エネなエコハウス」ってこんな家、という子ども向けのワークショップで作っている模型です。どんな家がエコかというと、小さくて良いので「高窓」が夏の暑い熱を逃し、冬のあたたかな太陽の熱と光を取り入れます。両側に窓や出入口があることで「風の通り道」をつくる。窓は二重窓などで断熱性のあるものに。庇が夏の日射を遮り、冬は日の暖かさを取り込む。例えばそんな工夫のある家です。
省エネのポイントは窓
省エネな建物にするのに大事なのは窓です。リフォームするのも、お金をかけずに工夫をこらすのも窓だと比較的容易ということもあります。そして感染症対策にも窓が重要です。まず、建物の両側ある窓や扉をあけて通気性を確保するのは建物の健康にも感染リスク軽減にもなります。と、同時に寒さを窓から入ってくるのをシャットアウトするために窓に断熱性があることが大事なのです。
では、具体的に窓の“つくり”はどのようにすれば良いかというと、一つの案として二重窓にするということがあります。すでに二重窓を設置されているところもあるでしょうし、今ある一重窓から比較的容易に増設できるものではあります。私も二重窓の効果を知って驚いたことがあります。以前私は、踊りと詩吟のお師匠さんがお茶室用に建てた別邸をお借りして住んでいました。ミニソーラー&蓄電池でベランダ発電を始めたのもこの時分でした。住まいの隣の詩吟と踊りのお稽古場の建物のベランダで洗濯物を干したり、ソーラー発電させていただいてました。ベランダへは詩吟のお稽古場の和室の横を通っていきます。ある2月の外はとても寒い時期に、扉の開いた詩吟のお部屋やベランダへの出入り口付近がぬくぬくと暖かいので、おや?と思いました。早速、近くの100円ショップで温度計を買ってきて室温を測ってみると、なんと30℃超え! 夏の気温でした。お稽古時間でなく、誰もいらっしゃらないので、エアコンやストーブなどの暖房は何も使用されていません。よく晴れた朝、お部屋はベランダに面した日当たりのよい南面一面が窓で、詩吟のお稽古で防音性が必要なためか、頑丈な二重窓でした。天気にもよるとは思いますが、この時にはじめて二重窓の部屋が抜群に暖かいことを体感しました。
では、二重窓の実物をご覧いただきましょう。
まずはこちらの窓。輪和建設(奈良県大和郡山市)のモデルハウスの一室です。こだわりの天然木でつくられているお家なので、全体的にぬくもり感がありますね。
続いてこちらはウチの田舎の本宅の窓。二重窓のことを「内窓」ともいいますが、こちらは木造の窓の外側にサッシ窓を増設させた“外窓”のパターン。本当は上のイラストのように、窓と窓の間にぬいぐるみや花を置けるようなスペースがあると暖かさ効果が抜群なのですが、これでも一重で単層ガラスの窓よりはだいぶ寒さが緩和されます。
そしてこちらが、ウチの自宅兼オフィスの2階寝室の窓。アルミサッシ窓の内側に障子窓。これも一種の二重窓ではないかと思っています。体感的には障子窓が暑さ寒さを和らげている気がするので、冬に障子窓を外してアルミサッシ窓のみの時と、内側に障子窓がある時で室温に違いがあるか、実験してみました。
まず2月下旬午前10時、いつもの内側に障子窓がある時の室温。
わかりにくいですが、右上の温度計は14℃を指しています。
同じような天候だった翌日の午前7時に障子窓を外し、アルミサッシのみにして、昨日と同じ10時に室温を見ると8℃となっていました。障子窓があるほうが暖かいということです。
次にストーブを入れての実験。ストーブの設定温度は18℃と低め。まずいつもの障子窓ありでストーブをスイッチオンした直後の温度は20時40分と寒い時間帯なので室温は11℃。ストーブを入れて45分後には19℃に。
では、障子窓を外してアルミサッシ窓のみの時にストーブを入れた時の温度変化はどうか。日が高くなり温度が上昇してくる午前10時30分にストーブを入れた直後の室温は、11℃。障子窓ありの時同様、ストーブの設定温度を18℃に、ストーブスイッチオンから45分後の温度は16℃までしか上がりませんでした。
これで、障子の断熱性も良いのかもしれませんが、二重窓の省エネ効果が実証できたかと思います。
さて、断熱性を高めるための方法は二重窓のほかに、窓ガラスを断熱ガラスに変えることです。こちらは、村島硝子(奈良県橿原市)からお借りした見本での実験を並べた写真です。従来の単層ガラスの時と、複層ガラス(ガラスが二重・三重になっているもの)・真空ガラスでの室温の違いがわかります。窓ガラスの違いで暖かさを体感した例は多々ありますが、今までで一番びっくりしたのが、「ソーラーシェアリング」取扱で提携している日本環境電設(奈良県橿原市)のオフィスにお邪魔した時。窓際のテーブルで打ち合わせをしていると、冬なのに暑くて汗ばんできました。社長が「ちょっとクーラー入れますね」と。社長曰く、「こういうことは、壁と窓がものをいうのです」と。壁の断熱性や、ドアからの日当たりも影響していたと思いますが、窓ガラスの性能も「暑さ」の一因だったようです。
このように、窓の断熱性を高めることは、省エネ効果が抜群なのです。
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