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一汁一品で良いと思う理由

画像IMG_0271わたしがおかずをつくるというと、こういうもの。ヒジキや切り干し大根、それから干しシイタケとかの干物。
太陽の熱と光が凝縮されたパワーは半端なものではないと感じます。
それに味噌汁とごはん。ショウガのすりおろしなどのおまけ。
日々の食生活、一汁一品でよいと思っています。外食もするし、ありがたい頂きものもあり、間食も大好きなのですが、ベースの価値観として持っておきたいのです。
元になっているのは伊勢神宮の神々のお食事です。
天照大御神は朝夕、お住まいの内宮より来られ、外宮の食堂で食事をされます。
1000年よりはるか前から1日も欠かされることなく続けられている「日別朝夕大御饌祭(ひごと あさゆう おおみけさい)」。
IMG_0403そのメニューがこちら。
(わかりやすく、かわいかったのでhare-yaの壺さんより画像をお借りしました)
ご飯、水、塩、酒、干魚1品、鰹節、昆布、野菜1品、果物1品
この品目を拝見していたく感じ入ったのでした。
まさに、食としてパーフェクト。
わたしたちも、毎日の食にこの要素があれば良いということなのですよね。
水は飲み水としても、料理用としても必須。そして、ご飯を炊きます。
干魚、鰹節、昆布この3つはダシ、そこにその時ある野菜を最低1品入れて汁物をつくります。具沢山であるほうが良いのはもちろんですが、毎日欠かさず近場にある野菜を1品で良いので必ず入れる。ダシ3種は年間を通して毎日少しずついただく保存食で立派な蛋白源です。干魚とはダシでいただくのですからイリコ、雑魚で良いのです。
果物はあれば良いですが、果物+塩の梅干しを毎日欠かさない、でOKかと。
「塩分」というと悪者扱いされがちですが、天然塩は必須で少量、ご飯や汁など様々なところに入れる、または直接なめるでもよいかもしれませんが。。大事かと思います。
では酒は。
食生活としては別になくてもよさそうですが、これこそ必須ものです。
日本酒には数多のすごい力があると感じます。
一言でいえば、キヨメと燃料などエネルギーの象徴であると思っています。
車の運転をしないわたしは朝からでもいただきますが、料理にアルコールが抜ける形で少量入れることならどなたでも可能でしょう。
以前、飲食店でいただいた味噌汁がおいしくて、店主にコツをお伺いしたところ、酒かすを少量入れているとのこと。なければ酒を入れるのでも味が違ってくると教えていただきました。
少なくとも、料理の前に包丁・まな板を清酒でキヨメ(消毒)するだけでも食べる人やその場のパワーを上げるのではと思います。
このように、日別朝夕大御饌祭のメニュー要素はご飯、汁物、梅干しで満たしてしまうのです。そこにヒジキの煮物などが加わるとはなんと贅沢なことでしょうう。
日本食の「ダシ文化」はすごいです。
このようなことから、一汁一品で足ると思っています。
ちなみに神宮の日別朝夕大御饌祭。
お食事をご鎮座までお運びするのではなく、神が食堂(御饌殿)に出向かれて召し上がること。それが「孤食」ではないこと。
お食事をつかさどる方も神(外宮・豊受大御神)であること。
これらのこともまた、わたしたちの食生活にとって大事なことを伝えるものと思います。
「神」が食事を提供する「神」のところに出向き、集って食する。
家庭で、飲食店で、学校の給食で、こども食堂で。。。。作るも、食べるも神なのです。
そして「食堂」で会するとは日々、熟議の場があるという平和な状態。
先日、中学校の給食を生徒が相次いで残すとの報道がありましたが、そのような古来続く食の尊厳が失われているというほかありません。
食は大事だからこそ、喜んで、一汁一品にこだわっていきたいと思ってます。


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