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ソーラーシェアリング

IMG_1065すごく遅くなってしまったのですが、何日かに分けて、何件か昨年10月からの視察、主催講座などの報告をさせていただこうと思います。
10月24日、奈良県宇陀市大宇陀でソーラーシェアリングの視察会を行いました。(共催:再エネ協同基金)
ビッグな先進地としては千葉県匝瑳市が有名なので、当初、そちらにじっくりと視察旅行に行くつもりでした。
ところが一昨年、奈良県にも設置されているということで、その施工者を訪ねていきました。
いろいろ話を伺ううち、地元密着型事業者であること、土木技術が確かなこと、初期費用の回収期間を少しでも早められるようコストを下げるべく資材調達面などに努力を重ねていること、発電事業の採算性だけでなく、下で作る作物の採算性についても身をもって実証しているなど信頼できたので、何も遠方の先進地まで行く必要がなくなりました。
そして今年度の主催講座に視察を組み込んだのです。
施工者の日本環境電設・山本武也さんがレクチャーと現場案内。IMG_1064
敷地面積753平方メートルの畑に、トラクターの行き来が可能なように高く設置されたソーラーパネルは全部で192枚、48kw分。
一反に満たない広さで、せせこましい感じもさせず、概ね10軒分の電力を賄える電力量です。
実際、現場に立ってみると「この規模ってちょうどいいなー」と思えます。
心地よい田園風景は損なっていません。一反程度のよくある広さの畑の上に設置すれば、それなりに電力供給に貢献できる。
行った時は、とっくに暑い時期は過ぎていましたが、木陰に涼みに来たように、ほっとする感じがありました。
夏の作業は楽だろうな、と思います。
昔から旱(ひでり)で作物がアウトになり飢饉。。ということもあったわけですから、日を遮るから作物の上にソーラーはダメとはならないんじゃないかと思います。
この日はまだまだミョウガが採れるということで、参加の方も俄然テンションが上がってソーラーの下でしばしミョウガ探し。
IMG_1086その場に居た感じとしては、ソーラー下の畑はちょっとした 人が寄ってくる場所にもなるんじゃないか、というのが意外な発見。IMG_1133
覚えておきたいのは設置されたソーラーの角度。8月の屋根講座の講師、孫七瓦工業の清水さんも言われて居ましたが、ソーラーには近隣の方への「光害」という危惧があります。
そのような反射光の害がないように、傾斜角は10度で設置しているとのことでした。
ちなみに7月の講師 中田さんベランダの柵に設置、つまり90度です。太陽高度の低い冬場はこの角度がかえって発電量が多いとのこと。
ソーラーの角度は30度が最適の定説がどんどん覆りました。
IMG_1103わたしは、やっぱりソーラーシェアリングはカッコいいなと思います。
憧れてやみません。ほんとのところこちらも、ベランダ発電&蓄電同様に普及して当たり前なのではと思っています。理由が3つ。
一つは、今すでに日本でエネルギー自給率100%以上の自治体数は100を超えているそうです。1番は大分県九重町でなんと2000%以上。こにまま、まず人口が数百人、数千人の町村から100%以上が増え続けていってくれたら嬉しいなと思います。その下支えのベースにソーラーシェアリング、農村の10軒に10軒に軒、いや100軒に1軒でもいいからあったらいいなと思います。
もう一つは、桃太郎のおじいさんは山へ芝刈りに。笠地蔵のおじいさんは年末、町に薪を売りに行ったのではなかったでしたっけ。つまり、昔から農家は食料とエネルギーの両方を作っていたのだから、現代も農作物も電気も売って、それで初めて採算が取れても不思議ではないと思うのです。
それから、以前テレビのドキュメンタリーで見たのですが、南半球の島で昔、凄惨なことがあり、今では世帯数48。その電力はその島にある、大きいとはいえないたった一箇所の発電所(発電方法は不明です)で賄われているということでした。
それって日本でいえば町内会に一箇所、集会所レベルで発電所があるという規模ではないでしょうか。
送電網自体は全国や海外が一つにつながっていて良いと思いますが、発電所の規模はそれぐらい小規模分散型が理想の到達点ではないかと思えるのです。
そのことの実現方法の一つとして、ソーラーシェアリングが普及するのはみんながハッピーな繁栄ではないかと思います。
など、いろいろ夢膨らませました。
受け入れていただいた山本さんに改めて感謝します。IMG_1129



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コメント
[1] 中井 | 2024/11/09 14:25
私も水田でソーラーシェアリングを始めたいなぁと思ってます
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