6月30日は全国各地の神社で夏越の大祓が行われます。夏越の大祓は古来、浄化のおまつりであると体感しています。
一昨年の大神神社の夏越の大祓の直前から大祓祝詞奏上にかけては、ものすごい勢いの土砂降り。神官、参拝者全員で茅の輪くぐりをする時にはさっと雨が上がるという天候でした。今年は夏越の大祓時に参拝はできませんでしたが、16時45分三輪駅に降りた時に、強くお日様が照る中、大粒の雨という天候に出逢いました。
そして翌日は流れるような大雨でした。大祓祝詞にあられる瀬織津姫大神ほか祓戸四神の御働きとしみじみとありがたさを感じながら三輪山拝をしておりました。
そしてふと思ったのが、梅雨という時季自体が自然の浄化期間、浄化装置であるということ。そのような日本の気候のすばらしさです。
大祓祝詞にも示されていますように、浄化は川の流れ、海の渦巻くエネルギー、吹く風の力、そして深い大地の力によって行われます。まさに神々の力です。そのようなことが十分に作動できるように、梅雨という期間があるのだということです。なんとありがたいことでしょう。
そのような浄化の働き、そして万物を生み出す働きは、山という装置があって初めてできることではないでしょうか。
森林保全とは、そういう意味で万物の生命の営みのために必要なことだということです。
疫病退散など諸々のこと願うなら森林を破壊してはならないということです。
さて、昨日7月3日は御杖村にある半夏生園に行きました。半夏生園に行くまでの山道、半夏生園の周囲には小川のせせらぎが盛んでした。雨が水たまりになり、湧き水になり、細い流れになり、少しずつ大きな川筋になって、やがて海にたどり着く。その生まれたての川の部分を半夏生とともに動画に撮りました。川の流れの音はうまく撮れませんでしたが、鳥の鳴き声など山の雰囲気を少しでもお届けできれば幸いです。